ゲームやSNSとの上手な付き合い方:後悔しない人生を送るための心得
皆さん、こんにちは。突然ですが、皆さんは「ついつい時間を忘れて夢中になってしまうもの」はありますか? ゲーム、漫画、お菓子、SNS……人それぞれ、心惹かれるものは違うでしょう。私も皆さんと同様に、そうした「誘惑」と日々向き合ってきました。特にゲームには、これまでに数万時間もの膨大な時間を費やしてきた一人です。
ゲームは本当に楽しいものです。現実では味わえないような冒険や興奮、目標を達成した時の喜び、そして仲間との絆。多くの魅力が詰まっているからこそ、私たちは夢中になります。しかし、その魅力が時として、私たちの生活を大きく乱してしまうこともあります。
私自身も、数日間ゲーム漬けになり、他の大切なことが手につかなくなったり、一週間を通して集中力が続かず、生産性が落ちてしまったりした経験があります。幸いなことに、いつも「このままではいけない」と立ち止まり、ゲームから距離を置くことができました。
今振り返ってみると、ゲームが私の学業や仕事に決定的な悪影響を及ぼすことはありませんでした。むしろ最近では、ゲームとの付き合い方がとても上手になり、ストレス解消や気分転換のための良い趣味として楽しめています。
このブログ記事では、私がこれまでに実践してきた「ゲームとの健全な距離の取り方」について、具体的な方法を交えながらご紹介したいと思います。そして、ゲームだけでなく、甘いものやその他のあらゆる誘惑にも応用できる「誘惑との向き合い方」について、皆さんと一緒に深く掘り下げていきたいと思います。
1. ゲームの誘惑を断ち切る!私が試した「思い切った手放し方」と「自分を律する方法」
ゲームの誘惑は、時にとてつもなく強力です。「もう少しだけ」「あと一回だけ」という小さな気持ちが、気づけば何時間、何日もの大切な時間を奪ってしまうことも少なくありません。そんな時、私が最終手段として用いてきたのが、物理的にゲームとの繋がりを断ち切る方法でした。
オンラインゲーム:アカウント削除とアイテムの譲渡
オンラインゲームの場合、時間と労力をかけて手に入れたキャラクターや装備、アイテムは、まさに努力の結晶です。それを手放すというのは、非常に勇気がいる決断でしょう。しかし、私は高校生の頃、化学のコンテストに集中するために、思い切ってこれを実行しました。
それまで必死になって集めたレア装備や、苦労して貯めたゲーム内のお金を、全て初心者のプレイヤーに贈与したのです。手放す瞬間は、少しの寂しさもありましたが、それ以上に「誰かの役に立てた」という喜びを感じることができました。誰かに喜んでもらえたという感覚は、それまでのゲームプレイでは得られなかった、清々しいものでした。
この経験は、「大切なものを手放すことで、新しい自分に出会える」という、私にとって貴重な教訓となりました。
一人用ゲーム:セーブデータの消去
一人で遊ぶゲームは、多くの場合、現実では体験できないような壮大な物語や冒険を提供してくれます。一度その世界を心ゆくまで体験し尽くすと、セーブデータを消去してしまえば、もう一度最初からやり直そうという気持ちは、なかなか湧いてきません。
私の場合、セーブデータを消去することで、そのゲームに対する執着を断ち切り、新たなゲームを探す、あるいはゲーム以外の活動に目を向けるきっかけとしていました。一度クリアした感動は心に残りますが、もう一度同じ体験をするために時間を費やす必要はない、と割り切ることができたのです。
対戦型ゲーム:他のゲームへの「移行」と「遊び尽くし」
「Aゲーム」や「Bゲーム」「Cゲーム」のような対戦型ゲームは、アカウントを削除してもすぐに再登録できてしまうため、上記のような物理的な方法が通用しにくいのが現実です。また、キャラクター育成などの積み重ねる要素も少ないため、一度離れてもすぐに復帰できてしまいます。
そこで私が試したのは、「他のシングルプレイゲームに夢中になること」でした。セーブデータが削除できるタイプの一人用ゲームに集中し、そのゲームを徹底的にプレイして、最終的には飽きてしまうまで遊び尽くすのです。そうすることで、それまでプレイしていた対戦型ゲームから自然と意識が離れ、最終的には「新しいゲームもやり尽くしたし、もういいや」という気持ちになれることがありました。
これは一見、本末転倒に見えるかもしれませんが、特定のゲームへの依存から脱却し、ゲーム全体との付き合い方を見直すための、ある種の「回り道」と言えるかもしれません。
嫌になるまでプレイする:「もううんざり」で誘惑を断つ
これは非常に極端な方法ですが、時に効果を発揮します。徹夜でゲームをしたり、大切な約束をうっかり忘れてしまったりして、後で強烈な後悔の念に駆られた時、私は「もう二度とこんな思いはしたくない」という強い痛みを感じます。
その痛みは、一時的にゲームへの「もううんざりだ」という気持ちを生み出します。そして、「しばらくはゲームなんて見たくもない」という状態になるのです。これは長期的な解決策ではありませんが、短期的にゲームから離れるための、ある種の「荒療治」として機能することがあります。
2. 「根本的な解決策」を求めて:ゲームとのより良い付き合い方
上記でご紹介した方法は、あくまで一時的にゲームから距離を置くための「その場しのぎ」の対応です。根本的にゲームとの健全な関係を築き、人生をより豊かにするためには、私たち自身の内面と、ゲームを取り巻く環境を見つめ直す必要があります。
「今、本当にやるべきこと」を見つける
最も大切なことは、「今、本当にやるべきこと」、つまり「自分にとって価値のある大切なこと」を見つけることです。そして、その大切なことに費やす時間が、ゲームに費やす時間よりもずっと価値がある、と心から思えるようになることです。
あなたの時間は限られています。その貴重な時間を、何に使うべきか。それが明確になれば、自ずとゲームへの執着は薄れていくはずです。
現実世界での「充実感」と「幸福感」
ゲームは、私たちに手軽な達成感や万能感を与えてくれます。しかし、それはあくまで仮想の世界での出来事です。現実世界で十分な「自分は状況をコントロールできている」という感覚や、幸福感を感じられていれば、わざわざゲームの中に逃避する必要はなくなります。
仕事で成果を出す、人間関係を良好に保つ、新しい趣味に挑戦するなど、現実世界での充実感を追求することが、ゲームへの過度な依存から抜け出すことに繋がります。
他の趣味や活動でゲームを「置き換える」
ゲームに費やしていた時間を、他の興味深い活動に置き換えることも有効です。映画鑑賞、読書、スポーツ、料理、旅行など、世の中には魅力的な活動がたくさんあります。
私の場合、体を動かすことや健康的な食生活に興味を持つことで、ゲームから自然と距離を置けるようになりました。新しいことに挑戦することで、ゲームとは異なる種類の充実感や楽しみを発見できるでしょう。
ゲームとの「健全な自分ルール」を設定する
完全にゲームを断ち切る必要はありません。適度なゲームは、ストレス解消や気分転換に繋がります。大切なのは、自分にとっての「健全なルール」を設定することです。
例えば、「オンラインゲームはしない」「知らない人と対戦するような競技性ゲームはしない」「一人で遊ぶゲームに限定する」「親しい友人とだけ、同じ部屋で一緒にプレイする」といったルールです。これは、私が読んだある本からのヒントでもあります。自分で線を引くことで、ゲームに振り回されることなく、主体的に楽しむことができるようになります。
3. なぜゲームの誘惑はこれほど強いのか?人間の本能と巧妙な仕掛け
ゲームの誘惑がこれほどまでに強力なのは、私たちの原始的な本能と、ゲーム開発者たちの巧妙な設計が深く関わっているからです。
人間の本能:楽しさ、刺激、何でもできる感覚の追求
人間は元々、楽しいことを求め、新しい刺激に惹かれ、自分の能力を最大限に発揮したいという本能を持っています。ゲームは、まさにこれらの本能を巧みに刺激します。
現実世界では、私たちは法律や社会のルールに縛られ、自分の能力にも限界があります。しかし、ゲームの世界では、私たちは「何でもできる」存在になれます。魔法を操り、強敵を打ち倒し、まだ見ぬ世界を冒険する。現実では味わえないような「万能感」や「達成感」を、手軽に体験できるのです。
現実で得られない充実感をゲームに求める。これが、多くの人がゲームの誘惑に抗えない大きな理由の一つと言えるでしょう。
巨額の投資と優秀な専門家たちの戦略
現代のゲーム開発には、莫大な資金と、数百人もの優秀な人材が投入されています。彼らは、心理学に基づいた精巧なルール設定や、人間が持つ弱点、つまり「もっと遊びたい」「もっと強くなりたい」という欲求を刺激する仕組みを熟知しています。
数百万ドルもの費用を投じて、プレイヤーを夢中にさせ、課金へと誘導する。それが、彼らのビジネスモデルです。もし、学校の授業にもこれだけの人材と資金が投入されれば、きっと学生たちはもっと積極的に学ぶようになるだろう、と感じずにはいられません。
4. ゲームだけじゃない!甘いものとの戦いから学んだ「誘惑克服術」
ゲームだけでなく、私たちの周りには様々な誘惑が潜んでいます。私にとって、甘いものもその一つでした。大学生の頃は、一日に大袋の「白いミルクキャンディ」を一袋平らげてしまうほどでした。しかし、友人から「少し太ったんじゃない?」と言われたことをきっかけに、私は甘いものとも決別することを決意しました。
甘いものの誘惑と、体の仕組み
甘いものが誘惑的であるのは、それが私たちの食欲という本能に直接訴えかけるからです。しかし、体が太る仕組みは非常にシンプルです。「摂取するカロリーが、消費するカロリーを下回る」こと。
ご飯、クッキー、砂糖、チョコレート、コーラなど、デンプン質の多い食品は、どれも高カロリーです。食品の成分表示を見れば一目瞭然です。少し食べただけでも、大量のエネルギーを摂取してしまうことになります。100グラムのミルクキャンディやチョコレートは、約2100KJ(キロジュール)のエネルギーがあり、これは一食分に相当するほどのカロリーです。この事実を知って初めて、私はミルクキャンディを二度と口にしないと固く決意することができました。
誘惑を遠ざける「意識」と「実践」
甘いものとの戦いを通じて、私は「まず知識として理解すること」が先立ち、その後で「誘惑を遠ざける具体的な行動」が続くことを学びました。
誘惑を遠ざける具体的な実践例:
積極的に買わない: スーパーでは、お菓子売り場やデザートコーナーを避けて通ります。
手元に置かない: もしルームメイトからお菓子をもらっても、笑顔で受け取り、心の中で「これは私にとって良くないものだ」と唱えながら、人目につかない遠くのゴミ箱に捨てていました。捨てたことがバレないように、できるだけ遠くのゴミ箱まで。
代替品を用意する: お腹が空いたら、クッキーなどの普通のお菓子の代わりに、ナッツやフルーツを食べるようにしました。ナッツは高価ですが、一つ一つ食べるのに手間がかかるため、一度に大量に食べることはありません。また、満腹感があり、カロリーも比較的低く、栄養価も高いという利点があります。
少量だけ購入する: ジャンクフードは、その誘惑的な美味しさから、一度買い始めると止まらなくなる傾向があります。そのため、もし買うとしても少量にとどめ、大容量のお得なパックには手を出さないようにします。これにより、無意識のうちに摂取量をコントロールできますし、買いに行くのが面倒になり、購入を遅らせる効果もあります。
食後のオーラルケアを習慣にする: 食後に電動歯ブラシ、デンタルフロス、マウスウォッシュで口腔内を徹底的に清潔にします。この一連のプロセスは10分程度かかります。私はよく、この後にもう一度歯を磨くのが面倒だと感じて、それ以上食べるのをやめることができました。口腔ケアは、口臭予防や口腔健康のためにも重要であり、時間をかける価値のある習慣です。
5. 「誘惑の少ない環境」を自ら創造する
ゲームや甘いものの経験を通して、私は「誘惑から遠ざかる」とは、多くの場合、「自ら誘惑の少ない環境を積極的に作り出すこと」だと学びました。
誘惑に満ちた場所 vs. 誘惑の少ない場所
誘惑に満ちた環境: 寮の部屋、自宅、騒がしい公共の場所。これらの場所には、お菓子、飲み物、トイレ、ベッド、テレビ、パソコン、家族の動き、食事など、私たちの注意を散漫にさせる多くの誘惑が潜んでいます。
誘惑の少ない環境: 図書館、自習室、個室、一人で使える会議室。これらの場所は、通勤に余計な時間や費用がかかるかもしれませんが、集中力と効率性を格段に高めてくれます。結果として得られる成果は、追加で費やした時間やお金をはるかに上回ることが多いでしょう。
6. 「後回し」のメカニズム:時間と未来に対する誤った認識
誘惑との戦いと並行して、私たちの生産性を低下させるもう一つの大きな要因が「先延ばし」、つまり「後回し」です。私も幾度となく後回しに苦しんできました。その根底には、「時間」と「未来の状況」に対する誤った認識があります。
作業時間の見積もり間違い
「あの報告書の資料作りなんて、1時間で終わるだろう。ゲームを何ラウンドかやって、映画を見てから寝る前にやろう。」
しかし、いざ寝る前になってみると、「なんてことだ、報告書はこんなにページ数が多いのに、どうやって資料にまとめるんだ? 図やグラフの素材もないし、自分で作らなきゃいけないのか。これは1時間で終わるはずがない!」となり、結局は夜中の3時まで徹夜して、お粗末な資料を慌てて仕上げることになります。
私たちは、目の前のタスクにかかる時間を過小評価しがちです。特に、楽しいことの後や疲れている時ほど、この傾向は強まります。
未来の環境や状態に対する誤った見通し
「今は気分が乗らないし、色々な邪魔が入るから、勉強や仕事をする気になれない。明日、明後日、いや、将来はきっと今日のように状態が悪いなんてことはないだろう。だから今日はやめて、後でやろう。」
しかし、実際はどうでしょうか? 楽しみにしていた休日には、祖母が突然入院して見舞いに行かなければならなくなったり、晴れた週末には、排水管が詰まって悪臭の中で半日忙しく過ごしたり、やる気に満ち溢れるはずだった日には、大切な人と喧嘩してゲームで気分転換したくなったり。
未来は、私たちが想像するほど良い状況にはならないかもしれません。むしろ、今よりも悪くなる可能性さえあります。この未来に対する誤った楽観的な見通しが、私たちを「後回し」へと導くのです。
7. まとめ:誘惑には「抗う」のではなく「遠ざかる」
ゲーム、甘いもの、そして後回し。これら誘惑との戦いから私が学んだ最も重要な教訓は、「誘惑に正面から抗おうとしないこと」です。真正面から戦えば、ほとんどの場合、私たちは敗北してしまいます。
そうではなく、「誘惑から距離を置くこと」。これこそが、私たちが行動を起こすべき方向です。
自ら誘惑の少ない環境を作り出し、誘惑が触れにくい状況を意図的に作り出す。そして、自分にとって本当に大切なことを見つけ、そこに時間とエネルギーを集中させる。
人生は一度きりです。ゲームも甘いものも、私たちに楽しみを与えてくれますが、それらに人生を支配されてしまってはもったいない。自分の人生を、自分の手でコントロールし、より豊かで意味のあるものにしていくために、今日から誘惑との向き合い方を見直してみませんか。


